2021/06/04 09:58
雨の日は街が静かになったような感覚になる
遠くの金属音は響くというのに。
雪の日は全ての音が吸収されて無音になる。
何年間もそこへの憧れがある。
生まれ育った実家のある地元に住めば良いことだけれども。
何度か帰ろうとして、アーティストインレジデンスを探していた。
2016年、2017年に夏や冬に住んで、
野草の作品について考えようとしたけれど
請負っていた仕事で落ち込む毎日を過ごしていて、それどころではなかった。
それでも、自分のやりたい事はクリアできていたのだなと思う。
そんな一つでパリに住んでいた事があった。
2000年4月~2001年10月までの1年4か月。
パリにいた頃はお花屋さんに勤めたり、
各々の得意分野で友達と遊んでいた。
これは美容師の学校に行ってる友達の宿題を
現代美術の友達と手伝った時のもの
ストーリーがあって
そこに合わせて作っていった。
落ち葉のブーケ
咲いてくるヘアード
苔むす森に
はその場で設定していったもの
この写真からインスパイアされて
もっと素敵なファションフラワーフォトを撮って、
その時に勤めていたお花屋さんに見せに来てくれた友達がいた。
真似ている事の断りを言うのもあって。
きちんと断りを言ってきてくれている人ならいい。
しかも、その友達のファッションフラワーフォトは似ても似つかない程に
素敵なものになっていたし、もはや別物だと思った。
その友達のそれまでやっていた事やそれからやっていきたいこともハッキリしていて、
今やもう私なんざ手の届かない人!!
お花屋さんにも勤めたけれど、
日本独特の花業界が肌に合わない事も瞬時に悟って、
サッサと自分の目標達成の為に動き出した。
元々、自分の活動もやっていたから、
お花屋さんに勤めて自分の世界観を広げるヒントにするどころか、
どうにも出来ないお約束の現実にぶち当たり、
そこを乗り切る術を持つために努力するのか?
自分自身の目標の為に動き出すのか?
取捨選択して、後者を選んだのだ。
そこからどんどん大きな仕事をとっていった。
自分自身の生き方を作っていったのだ。
私は前者。
なぜなら自分のフィールドは花屋にあると思っていたのだ。
お花屋さんといっても仕事は様々なものがある。
お店売り、ブライダルフラワー、活け込み、フラワー装飾、ファッション撮影用のお花(フラワー装飾にもあてはまる)、
お葬儀のお花、鉢物、ガーデニング、壁面緑化、インテリア装飾(撮影含む)。
他に、生け花、フラワー教室、アロマやハーブと組み合わせる。
エディブルフラワー、オーガニックフラワー。
大概は勤めるお花屋さんによるが、
お花屋さんで経験出来ると思う。
もしも一辺に見たかったら、花屋専門の派遣会社で働いたらいいのではないか?と思う。
見たかったら、
というのは、打ち合わせの仕方や仕入れやその他の為の予算組みなど
仕事にしていくまでのプロセスや経験は辿れないので、どんな感じかな?
というのを知る為には見てみたら?といった具合だ。
パリにいた頃の写真や1997年の花のデザイン大会の写真を先日全て捨てたと思ったのに、
別にファイリングしていたものがあったというのを思い出して見ていた。
そしてたまたまYou Tubeを観てみたら、
そこにパリ生活をしている若いカップルのものがアップされていて、
懐かしいなぁーと似たような年頃にパリに住んだなぁと思い出して観ていた。
↓
MashAyaVideo↓
どんどん自由な感覚になっていって、
あー、なんだか今の私はこうしなきゃって決めつけすぎていたなぁと思うことができた。
そして少しだけ前に歩き出せそうな気がしている。